松山道後村めぐり 一草庵

一草庵は、道後村めぐり22番に指定されています。
ここは、自由律の俳人、種田山頭火の終焉の地です。
お酒と温泉をこよなく愛した放蕩の俳人 山頭火が、
最後に愛した場所と言えるでしょう。









種田山頭火
種田山頭火は、明治15年生まれ、明治、大正、昭和にかけての
自由律俳句では、最も著名な俳人と言えるでしょう。
山口県に生まれて、東京や九州でも、生活されていました。
昭和15年に、ここ一草庵において、生涯を閉じられていますが、
その一生は、決して楽なものとは言えなかったのではないでしょうか。
酒を、こよなく愛していたようですが、酒による失敗も多くあるようです。
でも、もし山頭火が酒を飲まない人であったなら、
現在に残る、山頭火独特の動的な自由律の俳句は
生まれていなかったと思います。
一草庵にある句碑の中で、「鉄鉢の中へも霰」が取り上げられています。
これは、昭和7年1月8日,福岡県芦屋町での吟だそうです。
 「今日はだいぶ寒かった。一昨六日が小寒の入,寒くなければ嘘だが,
雪と波しぶきとをまともにうけて歩くのは行脚らしすぎる。」
と記して,この句があります。
托鉢の鉄鉢の中にも落ちる霰の音が感じられるような句です。
自由律の山頭火の句は、短い句が多いため、いろいろと解説されていますが、
当時の山頭火の背景を考えながら、自分なりの読み方をするのが、
最も味わい深い鑑賞方法かもしれません。

一草庵


広い敷地ではありませんが、句碑がいっぱいあります。
見逃さないように、じっくり見てみましょう。



鈴をふりふりお四国の土になるべく

まつすぐな道でさみしい

わけいってもわけいっても青い山


自由律の山頭火の句です。
背景や、情景は読む人に任されているような句ではないでしょうか。





一草庵に対する思いを最も端的に表しているのではないでしょうか。
酒が大好きだった山頭火も晩年は、酒の量も減ってきたようです。
病気のために大好きな温泉にも、それまでほどは行けなくなったとも
いわれています。
でも、ここは気に入っていたのでしょう。






一草庵は、ほんとうに、小さな庵です。
今でも静かな場所に、ひっそりと佇んでいます。






四国 松山 道後村めぐり15番 石手寺

四国 松山 道後村めぐり16番 風土記の丘

四国 松山 道後村めぐり17番 岩堰

四国 松山 道後村めぐり18番 東野御茶屋跡

四国 松山 道後村めぐり19番 へんろ橋

四国 松山 道後村めぐり21番 護国神社

四国 松山 道後温泉

湯築城 跡

ロシア人墓地

坊ちゃん列車

  






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